1. HOME >
  2. 保護者・先生方へ >
  3. 専門家に聞こう >
  4. 福祉の仕事の課題と将来
保護者・先生方へ
  • 基本データ
  • 専門家に聞こう
  • 教えて、先生

専門家に聞こう

文字サイズ

福祉の仕事の課題と将来

  • 福祉の仕事の現状
  • 福祉の仕事の課題と将来
  • メッセージ
 

業界の成長とともにチャンスも拡大

福祉業界が抱えている一番の課題は、人材の確保・育成です。ニーズの広がりと福祉サービスを提供する組織の急速な増加に対応するためには、サービスを担う人材が多く必要になっています。幸い、政治の世界でも福祉に対する認識が高まってきたため、人材確保や育成に対する予算が確保されるようになり、介護福祉士や社会福祉士を志す学生等への奨学金制度も充実してきました。福祉の専門資格として、昭和62(1987)年に制定された社会福祉士及び介護福祉士法は20年後の平成19(2007)年に改定され、より高い専門性を持つ資格制度となりました。


安全、安心な社会を作っていくためには、社会保障関係事業はなくてはならないものであり、国民全体の願いといえます。つまり、福祉は決して廃れることのない業界といえるでしょう。また、仕事という点でも、今後サービスの多様化がもっと求められますので、将来は、取り組み方次第で福祉の仕事の中でも多くの選択肢が期待できます。現場で働き続けるもよし、管理職や指導者になる道を選んでもよいでしょう。私の周りでも、大学院で学んだ知識と現場の実践を結び付けて理論化し、大学で教える立場になった方もいらっしゃいます。これからまだまだ伸びていく業界だけに目標となる大先輩は少ないかもしれませんが、その分チャンスはたくさんあるのです。


福祉の仕事の一番の魅力は、いわば手に職をつけることで「決して食いはぐれないこと」と言われています。日本全国どこへ行っても必要とされる仕事なので、働き場所に困ることはまずありません。業界内で転職する人が多いと言われるのも、専門職が各職場で数多く必要とされているからで、一つの職場に固執せず、自分に合った環境を求めて職場を移ることが可能なのです。また、他の業界と比べ待遇が低いと言われていますが、新卒の人の待遇は他の業界と比べても劣っているわけではありません。ただし、社会福祉業界自体が新しいため、年齢の高い人でもまだ業務経験が少ないこともあり、全国平均では中堅以上の人の待遇改善はこれからといえます。様々な職場でキャリアを積み、他の人とは違う能力を身につけ、より有能な人材へと育つことで、待遇や社会的評価は自然とついてくると思います。


「福祉の現場は仕事が大変だ」という声を耳にしますが、現場の仕事が大変なのはどんな職業も同じだと思います。一流レストランのシェフやパティシエだって、はじめはイモの皮むきや皿洗いからスタートします。福祉の仕事は、直接「人」にサービスを提供することが基本ですから、まず臨床の仕事から入ります。身体介護などを通じて「人」と、その人の生活全体を幅広くサポートするできる能力を現場で身につけるのです。それなくして成長はあり得ません。現場ではいろんなことを学びます。利用者ご本人がイキイキと生活するための支援、ご家族との関係作りの支援、親子関係や社会との関わり方の支援、行政サービスの利用方法等々。その中で、私が福祉の仕事で大切だと思うものは、コミュニケーション能力です。


次へ

前へ戻る

ページの先頭へ戻る

Copyright (C) 2010 Japan National Council of Social Welfare National Center for Social Service Human Resources.All rights reserved.